音だけの上映会を企画する

2019年7月23日
音だけの上映会を企画する

プラネタリウムで音だけの上映会を企画しませんか?

このブログでは、こんなことをやりたい!ということを記事にしてきましたが、なにか実行していないことがないだろうか?と読んでいると我ながら良い企画がありました!
こんな面白そうなことを実行していなかったのか!と反省。令和元年にて改めてこの企画を進めたい。
ということで、これは2012年8月の記事をリライトしたものです。

神奈川県厚木市には市営のプラネタリウムがあり、上映会ができる。

2012年に有志でプラネタリウムで自主制作映画の上映会を開催しました。
スクリーンはプラネタリウムの天体です。
お客さんはプラネタリウム用のリクライニングシートで夜空を見上げるように天体に映った映像を観ながら楽しみました。
なかなか他にはない上映会でとても好評だったことを覚えています。

私たちが施設として借りた時も、もちろん星空を映し出すことができます。
そこで!この天体を観ながら、音だけの上映会はできないだろうか?と考えました。

プラネタリウムで音だけの上映会を企画
星を見ながら、オーディオドラマを流します。
10分以内の作品を5本程度。
テーマは「夜」「空」「星」
シナリオライター×役者・声優の有志が何チームか集まれば良いイベントになると思います。
音だけで披露するのでFMラジオ局も企画として賛同してもらえると良いかもしれないですね。
でオーディオドラマを作って星空を観ながらお客さんが楽しめる企画。

いかがでしょうか?
ラジオでのラジオドラマは根強い人気は健在ですが、そこはやっぱりコアなファン層に限られるところがあります。
ただ、星空を観ながら大音響でラジオドラマが流れてくればとても幻想的な空間が生まれてドラマ自体も更に楽しめると思うのです。
やったことがないのであくまで想像の世界ですけど。

施設のルール的に入場料をいただくこともできるのですが、そこは公共施設ということで無料イベントのほうが場所的に相性が良いのかもしれません。
だとすれば参加者に対するメリットは何か?

どこでどのように募集をすれば良い作品が集まるだろうか?
考えなければならないことは大いにあります。

でも!

僕はラジオ番組の収録を仕事としているので、ラジオドラマの収録、編集はできます。
舞台演出家でもあるので、演出もできます。
我ながらラジオドラマにもっともマッチする人材なのです。

僕だけで1チームできるので、あと4チームくらい、劇団さんが良いのかな。音声の編集はできますので、シナリオ、役者のチームがあるならば、是非、お問い合わせください。
短編が数作品集まれば面白いイベントになると思うんですよね。

僕が監事を務める地元のNPOと協力してできないか?打診してみます!
一緒に企画したい!クラファンやってみますか?などアイディアなどある方はご連絡お待ちしております!

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芝居に掛かるお金の話と利益を出す方法

2016年11月5日
芝居に掛かるお金の話と利益を出す方法

芝居を打つにはお金が掛かる

そして、9割方、利益は出ないと思った方がいい。

それでもやっぱり、どうにかならないかと計算しながら考えてみました。

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たとえば、週末3日の5公演でかかる費用は以下の通り

  • 芝居小屋 キャパシティ100席程度 搬入日とばらしの日をいれれば5日間のレンタル費用がかかります。ざっくり20万円。
  • 照明スタッフ 上記のような小屋の場合、特殊な照明をオプションでつけない限り照明機材レンタルは込み。ですが、非常に高価な機材なので、扱うのはプロというのが条件になります。
  • 打ち合わせ+本番の操作 安く見積もっても5万円。
  • 音響スタッフ こちらも照明スタッフと同様で、安く見積もって4万円。人口的に音響スタッフのほうが照明スタッフより見つかりやすいので照明さんよりやや安価で見つかるはず。
  • 舞台監督 もし、主催ができるのであれば、それに越したことはないけども、基本は雇うべき。
  • 現場責任者になるので、高くなる。搬入、搬出の事故は舞台監督の責任になるからだ。
  • 保険などにも入っているから更に高い。10万円は用意が必要。
  • フライヤー:デザインに3万円。印刷代に2万円。

絶対的に必要な経費でざっくり50万円。

ただ、これだけでは幕が上がるだけでコンテンツに関しては別途掛かります。

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更に続けてみよう

搬出搬入に軽トラなどのレンタカーを借りたり、プロモーションで郵送をつかう場合は、封筒に切手代。

小道具、大道具。

オリジナルであれば高くつくし、レトロなものや、近未来的なものなど、購入する必要性もでてくる。

衣装に関しては、ありものでいく場合とそうもいかない場合があるのは、脚本次第である。

経費理由で時代物を避ける傾向があるのが小劇場だ。

生ものの舞台、これをビデオで撮っておく場合は、知り合いの素人でも1万円は掛かるが、5万円で編集までしてくれる業者に頼むのが今後のためにもベターかもしれません。

受付スタッフに謝礼で5千円~1万円×2人

演出家を外部に発注した場合、稽古日数(20日として)×交通費+ギャランティー
交渉次第。無料という場合もけっこう多い。

役者さん。
およそすべてのしわ寄せがここに来ている今日の小劇場業界。
ギャラを払うどころか、彼らからお金をいただくことが多い。
チケットノルマという形が最も多い。それが良いのか悪いのかはまた、別の機会にて。

稽古場レンタル
公民館をつかう場合が多い。1時間300円程度。5時間×20日で3万円。

ただし、入場料をとっているので、本来は使えないか事業者価格になるケースが多い。
事業者価格で公民館を使った場合は倍額というケースが多いので、けっこう馬鹿にならない。

以上を踏まえまして、ざっくり合計で100万円は用意が必要です。

ただ、これではたいしたセットは期待できませんが・・・

この経費をトントンにするためには、いくらのチケットを何枚売れれば良いのか?

これをなんとかとんとんにするには、100席×5公演の500席の8割を埋める。

チケットの価格を2500円にするという計算になります。これでやっとトントン。

完売しても利益は25万円程度。

ただし、ここに来るまでに20日間の稽古があるので、それでも赤字と考えても良いと思います。

商品が仮に完売しても赤字が確定している事業活動。それが小劇場の芝居です。

ここからの気づきで、芝居で食っていくためには、公演日数をふやして、さらにファンを増やすこと。
自前のスタッフを育てること(仲間で持ち回りできるようにする)。自身が演出家か舞台監督のどちらかを兼務できるようにスキルを身につけること。
さらに言えば、稽古期間の収入は一切考慮に入れていないので、稽古日数や時間を減らさなければ、生きていけなくなる。

運営者は当然ですが、役者に関しても、この辺の事業感覚は持っておくべきだと思います。

役者が月3万円節約する方法

2016年10月12日
役者が月3万円節約する方法

貧乏役者がなぜ23区に住む?

僕自身が、元役者なだけに、芝居人のお友達が多いです。

そして皆、都内に住んでいる。理由は簡単。稽古場も、芝居小屋も都内だから、郊外に離れると交通費が痛い。

ワンルームマンションで比べてみると、僕の住む厚木では3万円台がごろごろあるけど、都内だと同じ条件で6万円台になる。

3万円の差は、郊外に住むことで生じる交通費でトントンくらいだから、時間の節約で都内に住むという考えもわかる。

そこで提案したいのが、劇団にしろ、芝居仲間まるごと郊外に移り住んで、本番だけ都内に行けば良いではないか?ということ。

神奈川県の芝居人、相模原、藤沢、座間、厚木いるにはいるけど、みんな、都内の仲間に合わせて、毎日、往復2時間以上かけて都内にいくわけですが、そういう人たちで公演計画を立ち上げてしまえばいい。

企画ができれば、稽古が地元でできるわけです。

勝負は都内でするにしても、別に年がら年中都内にいなくてもね・・・と思うわけで一つの提案でした。

というのも僕自身が演出家として都内にでることがあるので、地元の役者さんと地元で稽古したいなーなんて思っていました。

神奈川県の役者さんいかがでしょうか?

以前は、厚木で稽古して厚木で上演していたんですけど、稽古はともかく、郊外で上演までは厳しいものがありました。集客の面ですね。
やっぱり公演は都内が良いと思います!

ほかの業種では当たり前のこと

大企業だって、わざわざ土地の高い都会の真ん中で商品なんか作らないのです。

さらに言えば、郊外の空き家買い取って稽古しまくれば、いいではないですか!と勝手なことを思う。

チケットノルマという変な文化

2015年6月11日

役者さんやミュージシャンに人生相談されることがある。
その中でも、チケットノルマ文化に関する相談がけっこう多い。
僕も苦しんだチケットノルマ。
舞台に出演するには、およそチケットノルマとして、10人とか20人とかにチケットを売ってくださいというチケットノルマがある。
ミュージシャンの場合もライヴハウスから科せられるチケットノルマ。
もちろん、売れなければ自腹になるわけです。
思いつくのが、どうせ自腹になるならば、ご招待してしまえという流れ。
結局、お金を払って努力の成果を発表する。これは「趣味」ではないか?とさえ思ったりする。
ミュージシャンはあまりやらないけど、役者文化では、「行くから来てね」ということで、回っている。
つまり小劇場の客はほとんど役者なのである。
同業者同士でぐるぐる回っているので、進歩がないのだ。
客として来ないくせに自分が出演する舞台のDMだけよこす役者は嫌われていく。
それもどうかと思うんだ。
DMもらったって、行きたくなければ行かなければいいだけの話。
気にしなければいいんだよ(笑)
このチケットノルマ文化、これは日本独特らしい。
僕がアジアをギターを担いでバックパッカーをしていたとき。
何か唄って盛り上げてよ!てな具合で、レストランや酒場で歌を歌っていました。
ギャラはいただかなかったけど、タダでお酒やつまみをいただいて、森山直太朗のさくらをよく歌っていました。
(特にベトナムの女の子が「さくら」好きだった。2005年くらいか?)
お店やイベント運営サイドがお客を持っているので、僕自身がお客を呼び込む必要はなかった。
僕はギターを持って散歩しているタダの日本人だもの。お客がいるわけがない。
話を日本に戻すと・・・
チケットノルマ制だと、客がゼロでも、満員でも、ライヴハウスの売り上げはほとんど変わらないわけで、そんな商売をしていると、店として努力をする気になるのだろうか?と心配になる。
ライヴハウスにとっての「顧客」はオーディエンスではなく、もはやアーティストなのだ。
というわけで、「お客さん」に「ダメだし」するわけにも行かず、ダメなアーティストでも平気で歌い続けていくのだ。
こういうライヴハウスの経営ってコインパーキング運営とどうちがうんだろう?
もっと企画力をあげて、企画側もお客さんを呼んであげないと、アーティストが自分の身内呼ぶだけじゃ疲弊しちゃう。
僕自身は企画側で動くことが多いのだけど、だからこそ、がんばらねば!と思うのだ。
とはいえ、、前回のイベントは、企画サイドとしてほとんど、集客できなかった。
こっちも苦労するけど、がんばるので、アーティストも一緒にがんばろう。
そして、チケットノルマ文化をぶちこわしてやりたい。
たしかに、今は、それに従わないと、公演なんか打てないんだけどね。

こんなメールはイラッとする。メールコミュニケーション

2015年5月9日
こんなメールはイラッとする。メールコミュニケーション

芝居はコミュニケーションだと思っています。

どう演じれば、お客さんがどう思うのか?

演出家や役者これを四六時中考えることになる。

芝居人はコミュニケーション能力が高くなる。

いいやつが多い。

ということになるのは、当然なんです。

そんな芝居にたずさわりながら、MC講座を通してコミュニケーショントレーナーをやっていますが

こんなメールは送っちゃダメ

自分の意見の押し付け。案外、これ、やっている方が多いです。

たとえば、

「今は、日本の若者より、むしろ海外の人の方が、日本の文化の良さを感じてもらえる風潮がありますよね」

一見、何の変哲も無い一文ですけど、確実に自分の感覚であって、相手の周辺ではそうでないかもしれない。

たとえ、一般論でそれに近いことが言われていたとしても、一般論も所詮、多数派意見であって、相手の見解は違うかもしれません。

この場合は、

「今は、日本の若者より、むしろ海外の人の方が、日本の文化の良さを感じてもらえる風潮があるような感じがします。」

自分はこう思ってますよというニュアンスにまとめる方がベスト。

評論家ではなければ、言い切りは気をつけて下さい。

こんな返答メールはイラッとする。

たとえば、相手から、「Aの部分に、こう付け加えた方が良いと思うのですが、いかがですか?」

と提案のメールが来たとします。

やってはいけないパターンは、「Aの内容は今までと同じでいいです。」

これは、相手の意見を一度も受け止めていない、完全に上から目線のメール。上司や発注者だからいいだろうという方もいらっしゃると思いますが、どう思いますか?

多分、できればこの人と今後、取引をしたくない、こんな上司はイヤだという気持ちにさせると思います。

どんなに未熟なアイディアだと感じても、一度受け止める。

ボクの場合は、その提案があまり良ろしくないと思っても、一度、受け止めて、良い部分を見つけて、どうしてそれが採用にならないか?を説明して、更に、良い部分をもう一度、言います。

でも!無礼なメールに怒る必要はない

というわけで、あまり気を使われないメールが多い中、怒ってしまっては、本末転倒。

せっかくの提案も無視されたのでは、苛つく気持ちも分かりますが、およその場合、傷ついた方が10傷ついたとしたら、相手はその1割以下の気持ちでしか対応していなかった。

つまり、相手を「10傷つけてやろう!」と思ったわけではなく、相手を思いやる気持ちがほとんどなく、どう感じるか?という思いがなかったと言うだけのことで、まったく怒る必要なんかないわけです。

ほとんどの場合、故意ではなく過失なんですよね。

役者はそういう意味で、上司、講師、コンサル向きである

ときどきそうでもない役者さんもいらっしゃいますが・・・役者さんに限って、だいたい相手の気持ちを考えることに長けている。

あとは知識と技術があれば、なんでもやっていける。

逆に言えば、会社に芝居を導入して、ワークショップを開催するのも良いと考えます。

演出家、芝居人、ワークショップコーチとして、演劇以外のフィールドにどんどん芝居を広げています。

2015大河ドラマ「花燃ゆ」5月時点の感想は▲

2015年5月8日
2015大河ドラマ「花燃ゆ」5月時点の感想は▲

毎年、今年の大河ドラマがつまらないというレビューが踊る。

当然、どんなドラマでも面白くないと思っている人がいて、そう思う人ほどネットに「つまらない」と書きたくなるからだろうと予測はつく。

そういう意味で「面白い!」と思っている人も確実にいることを忘れてはいけない。

かという僕は、実は・・・前者のほうだ。正直、あまり面白くない。

僕の中でここ20年で面白くなかった大河ドラマ

「徳川慶喜」と、「江」かな。

徳川慶喜に関しては、ダチョウ倶楽部と堺正章が作りなす雰囲気が民放ドラマのように感じて、過去20年で途中で見るのを止めてしまった唯一の大河ドラマ。

「江」に関しては、正直、本来の小江が持っているべき重みが演者から感じられなかった。

僕の中でここ20年で面白かった大河ドラマ

とりわけ面白かったのは、「炎立つ」、「龍馬伝」、「新撰組!」、「篤姫」

けっこうコテコテなエンタメ系が好きです。

行間で見せるタイプと、映像で見せるタイプの2つのタイプに大きく別れるように思う。

たとえば、葵 徳川三代なんて、いきなり関ヶ原の合戦から始まって、初回からがっちりハートを捕まれたのを覚えています。

個人的に思う大河ドラマの見所とは?

そういう意味で、時代的に大きな事件を迎える物語のとき、それがどう描かれるのか?というのが見所の一つなわけです。

関ヶ原の合戦もそうですし、龍馬伝の池田屋事件や、江戸城無血開城、鎌倉時代で言えば勧進帳とか・・・

それが、この前の「花燃ゆ」の桜田門外の変、

 

銃声一発

 

終わり。

え・・・?

その後は井伊大老は亡くなったということで話が進んでいく。

これにはがっくり。

おい・・・、なに?行間で見せる感じ?まるで小説のよう・・・というか、完全に物足りない。

これは大河ドラマだ。

吉田松陰の描き方にしても、ちょっといただけないとうか、どうにも尊敬できない感じがした。

うつけ者の感じが強すぎる。そのせいで死語の余韻が薄く、残された塾生に託された遺志が本当に刻み込まれているのか?感じ取れない。

これは、役者さんではなく、脚本家の吉田松陰の描き方だと思う。

ちなみに吉田松陰の死の前後の吉田松陰も描かれていない。

そういう際立つシーンをあえて映像で見せない主義らしい。

行間を読んで、想像力をかき立てる。その手法ついては理解しているけど、時折ダイナミックな演出が入るのも大河ドラマの真骨頂なのでは?

大立ち回りや、龍馬伝のように手持ちカメラでアクションを撮るようなシーンがあってこその幕末のような気がするんだけど、女性が主人公だからかな。

幕末の志士たちのいらだちがいまいち伝わってこない。

ちょっと、これは、そろそろ厳しいかも。

どうにか、挽回していただきたいと願う2015年5月。今年は最後まで見ることができるだろうか?

俳優陣は皆好きな方ばかり、どうにか面白い展開を期待したい。