チケットノルマという変な文化

2015年6月11日

役者さんやミュージシャンに人生相談されることがある。
その中でも、チケットノルマ文化に関する相談がけっこう多い。
僕も苦しんだチケットノルマ。
舞台に出演するには、およそチケットノルマとして、10人とか20人とかにチケットを売ってくださいというチケットノルマがある。
ミュージシャンの場合もライヴハウスから科せられるチケットノルマ。
もちろん、売れなければ自腹になるわけです。
思いつくのが、どうせ自腹になるならば、ご招待してしまえという流れ。
結局、お金を払って努力の成果を発表する。これは「趣味」ではないか?とさえ思ったりする。
ミュージシャンはあまりやらないけど、役者文化では、「行くから来てね」ということで、回っている。
つまり小劇場の客はほとんど役者なのである。
同業者同士でぐるぐる回っているので、進歩がないのだ。
客として来ないくせに自分が出演する舞台のDMだけよこす役者は嫌われていく。
それもどうかと思うんだ。
DMもらったって、行きたくなければ行かなければいいだけの話。
気にしなければいいんだよ(笑)
このチケットノルマ文化、これは日本独特らしい。
僕がアジアをギターを担いでバックパッカーをしていたとき。
何か唄って盛り上げてよ!てな具合で、レストランや酒場で歌を歌っていました。
ギャラはいただかなかったけど、タダでお酒やつまみをいただいて、森山直太朗のさくらをよく歌っていました。
(特にベトナムの女の子が「さくら」好きだった。2005年くらいか?)
お店やイベント運営サイドがお客を持っているので、僕自身がお客を呼び込む必要はなかった。
僕はギターを持って散歩しているタダの日本人だもの。お客がいるわけがない。
話を日本に戻すと・・・
チケットノルマ制だと、客がゼロでも、満員でも、ライヴハウスの売り上げはほとんど変わらないわけで、そんな商売をしていると、店として努力をする気になるのだろうか?と心配になる。
ライヴハウスにとっての「顧客」はオーディエンスではなく、もはやアーティストなのだ。
というわけで、「お客さん」に「ダメだし」するわけにも行かず、ダメなアーティストでも平気で歌い続けていくのだ。
こういうライヴハウスの経営ってコインパーキング運営とどうちがうんだろう?
もっと企画力をあげて、企画側もお客さんを呼んであげないと、アーティストが自分の身内呼ぶだけじゃ疲弊しちゃう。
僕自身は企画側で動くことが多いのだけど、だからこそ、がんばらねば!と思うのだ。
とはいえ、、前回のイベントは、企画サイドとしてほとんど、集客できなかった。
こっちも苦労するけど、がんばるので、アーティストも一緒にがんばろう。
そして、チケットノルマ文化をぶちこわしてやりたい。
たしかに、今は、それに従わないと、公演なんか打てないんだけどね。

こんなメールはイラッとする。メールコミュニケーション

2015年5月9日
こんなメールはイラッとする。メールコミュニケーション

芝居はコミュニケーションだと思っています。

どう演じれば、お客さんがどう思うのか?

演出家や役者これを四六時中考えることになる。

芝居人はコミュニケーション能力が高くなる。

いいやつが多い。

ということになるのは、当然なんです。

そんな芝居にたずさわりながら、MC講座を通してコミュニケーショントレーナーをやっていますが

こんなメールは送っちゃダメ

自分の意見の押し付け。案外、これ、やっている方が多いです。

たとえば、

「今は、日本の若者より、むしろ海外の人の方が、日本の文化の良さを感じてもらえる風潮がありますよね」

一見、何の変哲も無い一文ですけど、確実に自分の感覚であって、相手の周辺ではそうでないかもしれない。

たとえ、一般論でそれに近いことが言われていたとしても、一般論も所詮、多数派意見であって、相手の見解は違うかもしれません。

この場合は、

「今は、日本の若者より、むしろ海外の人の方が、日本の文化の良さを感じてもらえる風潮があるような感じがします。」

自分はこう思ってますよというニュアンスにまとめる方がベスト。

評論家ではなければ、言い切りは気をつけて下さい。

こんな返答メールはイラッとする。

たとえば、相手から、「Aの部分に、こう付け加えた方が良いと思うのですが、いかがですか?」

と提案のメールが来たとします。

やってはいけないパターンは、「Aの内容は今までと同じでいいです。」

これは、相手の意見を一度も受け止めていない、完全に上から目線のメール。上司や発注者だからいいだろうという方もいらっしゃると思いますが、どう思いますか?

多分、できればこの人と今後、取引をしたくない、こんな上司はイヤだという気持ちにさせると思います。

どんなに未熟なアイディアだと感じても、一度受け止める。

ボクの場合は、その提案があまり良ろしくないと思っても、一度、受け止めて、良い部分を見つけて、どうしてそれが採用にならないか?を説明して、更に、良い部分をもう一度、言います。

でも!無礼なメールに怒る必要はない

というわけで、あまり気を使われないメールが多い中、怒ってしまっては、本末転倒。

せっかくの提案も無視されたのでは、苛つく気持ちも分かりますが、およその場合、傷ついた方が10傷ついたとしたら、相手はその1割以下の気持ちでしか対応していなかった。

つまり、相手を「10傷つけてやろう!」と思ったわけではなく、相手を思いやる気持ちがほとんどなく、どう感じるか?という思いがなかったと言うだけのことで、まったく怒る必要なんかないわけです。

ほとんどの場合、故意ではなく過失なんですよね。

役者はそういう意味で、上司、講師、コンサル向きである

ときどきそうでもない役者さんもいらっしゃいますが・・・役者さんに限って、だいたい相手の気持ちを考えることに長けている。

あとは知識と技術があれば、なんでもやっていける。

逆に言えば、会社に芝居を導入して、ワークショップを開催するのも良いと考えます。

演出家、芝居人、ワークショップコーチとして、演劇以外のフィールドにどんどん芝居を広げています。

2015大河ドラマ「花燃ゆ」5月時点の感想は▲

2015年5月8日
2015大河ドラマ「花燃ゆ」5月時点の感想は▲

毎年、今年の大河ドラマがつまらないというレビューが踊る。

当然、どんなドラマでも面白くないと思っている人がいて、そう思う人ほどネットに「つまらない」と書きたくなるからだろうと予測はつく。

そういう意味で「面白い!」と思っている人も確実にいることを忘れてはいけない。

かという僕は、実は・・・前者のほうだ。正直、あまり面白くない。

僕の中でここ20年で面白くなかった大河ドラマ

「徳川慶喜」と、「江」かな。

徳川慶喜に関しては、ダチョウ倶楽部と堺正章が作りなす雰囲気が民放ドラマのように感じて、過去20年で途中で見るのを止めてしまった唯一の大河ドラマ。

「江」に関しては、正直、本来の小江が持っているべき重みが演者から感じられなかった。

僕の中でここ20年で面白かった大河ドラマ

とりわけ面白かったのは、「炎立つ」、「龍馬伝」、「新撰組!」、「篤姫」

けっこうコテコテなエンタメ系が好きです。

行間で見せるタイプと、映像で見せるタイプの2つのタイプに大きく別れるように思う。

たとえば、葵 徳川三代なんて、いきなり関ヶ原の合戦から始まって、初回からがっちりハートを捕まれたのを覚えています。

個人的に思う大河ドラマの見所とは?

そういう意味で、時代的に大きな事件を迎える物語のとき、それがどう描かれるのか?というのが見所の一つなわけです。

関ヶ原の合戦もそうですし、龍馬伝の池田屋事件や、江戸城無血開城、鎌倉時代で言えば勧進帳とか・・・

それが、この前の「花燃ゆ」の桜田門外の変、

 

銃声一発

 

終わり。

え・・・?

その後は井伊大老は亡くなったということで話が進んでいく。

これにはがっくり。

おい・・・、なに?行間で見せる感じ?まるで小説のよう・・・というか、完全に物足りない。

これは大河ドラマだ。

吉田松陰の描き方にしても、ちょっといただけないとうか、どうにも尊敬できない感じがした。

うつけ者の感じが強すぎる。そのせいで死語の余韻が薄く、残された塾生に託された遺志が本当に刻み込まれているのか?感じ取れない。

これは、役者さんではなく、脚本家の吉田松陰の描き方だと思う。

ちなみに吉田松陰の死の前後の吉田松陰も描かれていない。

そういう際立つシーンをあえて映像で見せない主義らしい。

行間を読んで、想像力をかき立てる。その手法ついては理解しているけど、時折ダイナミックな演出が入るのも大河ドラマの真骨頂なのでは?

大立ち回りや、龍馬伝のように手持ちカメラでアクションを撮るようなシーンがあってこその幕末のような気がするんだけど、女性が主人公だからかな。

幕末の志士たちのいらだちがいまいち伝わってこない。

ちょっと、これは、そろそろ厳しいかも。

どうにか、挽回していただきたいと願う2015年5月。今年は最後まで見ることができるだろうか?

俳優陣は皆好きな方ばかり、どうにか面白い展開を期待したい。

Canon iVIS HF G20のスポットライトモードが舞台撮影に適している。

2015年4月13日
Canon iVIS HF G20のスポットライトモードが舞台撮影に適している。

先日、友人の劇団から舞台撮影のお仕事をいただき、撮影に行ってきました。

本番の舞台を撮るっていうのは、屋内、照明、芝居で被写体が動くというビデオカメラにとっては苦手分野が揃っていて、ボクの以前から使っているSONYのHDR-SR8だと追い切れない。

もう数年以上たったパーソナルユーザー向けの機材なので、これでギャラをいただくのも申し訳ない。

そこで、ビデオカメラを新調しました。

Canon iVIS HF G20

youtubeでもサンプル映像が出ていて、業務用と比較しても引けを取らない。軽い。ロケにも適しているとこいつを取り寄せました。

そして、本番の舞台撮影。こちらはフィックスで全体を撮影して、SONYのHDR-SR8でインサート用のアップを追い続ける。
案外、HDR-SR8も頑張るのが、アップだとしっかりとピントを合わせる。引きは全然ダメだけど。

ヤフオクで2万円くらいで出ているので、HDR-SR8も充分おすすめなんだけど、今回は、Canon iVIS HF G20のデキに満足。こちらはフィックスで会場後方においていたので操作できなかったので心配だったのだけど、autoのスポットライトモードと言うやつを使ってみた。
よくあるナイトショットみたいに色味がおかしくなるモード?と思ったけど、そうではないらしい。
ライヴハウスや、クラブなんかに適したモードのようで、今回の芝居の場合、地明かりが続くシーンが多いけどもあえてスポットライトモードで1ステージ実験してみると、これがバッチリ。

ピンぼけすることは全くなく、最初から最後までくっきりと撮ってくれた。

後は、舞台前方で撮影したHDR-SR8でとった役者のアップを差し込んでいけば、売れるレベルのDVDが作れるはず。

音声はHDR-SR8にマイクをつなげて録音していたのだけど、なんと、舞台後方で撮っていたCanon iVIS HF G20の内蔵カメラでも案外しっかりと音が録れているのにも驚き。まぁ、小劇場なんで、距離はそれほどないんですけど、ホントによくデキる子。

当分、相棒です。HDR-SR8引退させて、Canon iVIS HF G20もう1台、導入も視野。

映像発信するべ。

2014年12月17日

15年くらい前、自主制作映画団体を運営していました。
当時は、デジタルビデオテープで撮影したものを編集施設へ持ち込んでアナログ編集。
ガッチャンガッチャン音を鳴らして編集していました。
その内、sonyのvaioなら編集ができるらしいとかなんとかでデジタル編集に移行しましたが、仕上げの書き出しに24時間くらい掛かっていた記憶がある。
時代は移り変わって、今やだれでもサクサクに映像を発信しているのに、ボクはほとんどしていないという。
先に行きすぎていた( ̄Д ̄;;
15年前にVHSやDVDに落として手配りをしたり、上映会を企画したりとアナログな活動でした。
それでも5年くらい前に一度、地元の中学生集めて映画を撮るなんてこともしていましたが。
(今でも企業PRビデオは仕事で作ったりしているんだけど、自分自身のコンテンツは作っていません。)
んが、ここに来てまたやるべ!ということになる。
まず、トーク番組、eラーニング番組から。
結局、Podcastも楽しいんだけど、やっぱ生じゃね?という話になり、うちの事務所兼スタジオから番組を配信する企画です。
そうか、みんな生がいいのか。
昨日、とにかく表現したい!という21歳の女の子に会って、MCの修行参戦が確定。
大学の先生も巻き込みまして、発信発信。

YOUTUBE始めたいけど、一人だと照れくさい人が始める方法

2014年12月5日
YOUTUBE始めたいけど、一人だと照れくさい人が始める方法

クロマキー撮影を可能にしました。

マイオフィスにクロマキーをセッティング。

鴨居につるしました(笑)もともとワンルームマンションをオフィスに改造しているので鴨居があるのです。

これで、背景は、宇宙にも、海にも、砂漠にも、ヨーロッパにもなる。

番組を企画

今、考えている番組テーマは。

  • 役者さん、ミュージシャンの番組。
  • NPO、NGOの番組、社会的にチェンジを求める人の番組。
  • フリーランスや士業の方の番組

セミナー動画撮影も承ります!

授業や講義をYOUTUBEでアップしたい方がいらっしゃれば撮ります。
背景をパワーポイントにすることも可能です。

ホワイトボードもご用意します。

 

YOUTUBE始めたいけど、一人だと照れくさい人が始める方法

その方法はうちの事務所に来ること。すいません。宣伝でした。
でも、ひとりでカメラに向かって話すのは抵抗がある人にとって、ディレクターがいるというのはとても始めやすいと思います。
最初の2,3回だけでも、お付き合いさせていただきます。