夢はあきらめなければきっと叶う!と言い古されていますが、
夢にもよるだろ。
とビール片手に言ってしまう40歳、小塚ツルギです。
結局のところ
音楽で飯を食う、芝居で飯を食う
と言っていたことが、自分が思い描いていたのとは全く別の形で叶ってしまったという話です。
ボクは、会社勤めが性格上できない社会不適合者です。
毎朝何時にどこに行くというのが、1ヶ月続いたら多分、具合が悪くなります。
たとえば、電車なら、途中下車。お腹が痛くなって、トイレに駆け込みます。
本厚木から新宿に行く途中、成城学園前で途中下車で、トイレにゴー。
腹痛、頭痛、めまい・・・
ダメなんですよね。
そこでボクが描いたライフスタイルは、フリーランス。
和訳すると個人事業主です。
ちなみに今は会社経営者ですが、法人か個人の違いであまり変わらないです。
音楽、芝居では食えないかも・・・とうすうす気付き始めた20代中盤から後半にかけて、よくある自分探しの旅へ立ちました。
アジア一周、バックパッカーの旅。
台湾、ベトナム、ラオス、タイ、マレーシア、シンガポールと抜けて帰ってくる。
ギター片手に、歌を作り、歌いながら旅をしました。
ゲストハウスや路上で熱唱。
変な日本人。でも、みんな一緒に歌ってくれたし、たくさんの人に囲まれて仲良くなった。
ギター持ってゲストハウスにチェックインするだけで、今日はあなたのライヴね!というアジアの明るいなノリがとても楽しかった。
自分が目指していたアーティスト、つまりは、芸能人みたいな存在が、遠くアジアの公園のベンチに寝っ転がりながら空を見上げると、小さな夢のように思えてきた。
あぁ、もーいっか。
正直、ライブハウスで歌う、毎回、DMを送って、お客さんを集めて、あぁ、今回はノルマ達成だーとかそういうことに一喜一憂するのが、なんともどうでも良くなった。
半年かそんくらいして日本に帰国して、電車に乗る。
つり広告を見上げると、芸能人のスキャンダル記事の見出しがゆらゆら揺れていて・・・
どーでもいいわ
って。自分が目指していた夢が更に小さいことのように思えてきた。
そこから何したか?
会社を立ち上げました。
PR会社。PRと言っても広告というよりも、CSRといって企業の社会貢献活動をサポートしてそれをPRするというPR会社。
たとえば、商品の何%をアジアに寄付をする。
その寄付金のルートを作る。企業は自分のサービスに社会貢献要素を加えられて、企業イメージを高められるのと、実際の社会貢献につながる。
やることはそこら辺の広告代理店と変わらない、ウェブ、会社案内、チラシをデザインして作ることだけど、ルートが違う、目的が違う、戦略が違う。
広告ではなく、PRなんだ!というのがうちの会社のモットーだ。
事業をしながらも、MCや芝居、音楽はちょこちょこ続けていました。
そんな中、自然と、PR事業と芝居、音楽、MCが融合し始めたんです。
世の中のPRが映像や、音声、マルチメディアを使い始めたせいもある。
会社を運営しつつ、MCやラジオパーソナリティをしていたボクにとっては渡りに船。
音楽、芝居じゃ食っていけない…と思って始めたPR事業と、かつてダメだーって思った芝居や音楽、MCが融合し新たな形を作り始めた。
あれ?何が起きているんだ?と今でも驚いている。
だって、会社で音楽を作っているんだもの。仕事で音楽を作るというのは、メジャーデビューして初めてそうなるものだと思っていたのに、今、こうして、Cubase立ち上げて、音楽を作っている。
そして、これからは、マルチメディア。
文字情報よりも、映像や音声が強い時代。今まで、いつまでも夢なんか見ているんじゃない!と言われていた役者やミュージシャン、MC、DJといった人たちの技術がお金になる時代が絶対に来ている。
チャンス到来。
そう思えない役者、ミュージシャンの感度は低いかもしれない。
先手必勝でボクは自分が培ってきたノウハウを使って講座を開いています。
MC、ラジオパーソナリティ、番組作りのワークショップ

まず、最初にしゃべる技術の高い人は、安泰になる。
これからは、文字情報ではなく、音声で伝えることが主流になる。
つまり、しゃべること。この技術が高い人の仕事は増える。
そして、だれもが発信できる時代。
だからこそ、これからの宣伝広告はどんどん効果が薄くなる。
自分で自分を褒めるような「メディア」は廃れていく時代。
独自の価値観を築いて、中立的な立場で情報を伝えられるメディアがこれから必要とされる時代へ。
企業は広告宣伝よりもヤフーニュースに取り上げてもらうことを第一に目指している。
つまり、中立的なメディアステーションの需要はこれから上がる。
20代ならまだまだ大手を狙うべき。
大手だって、このくらいのことは既に知っていて、更なる戦略を持っているのだから、行けるなら大手に行くべき。
でも、30、40、50を超えて芝居、音楽、DJ、MCを続けてきたのなら、こっち側で新たな時代に挑戦するときではないか?と思う。
カテゴリー: クリエイターで行く
音楽、映像、小説、シナリオなど、クリエイターとして生きていくためのノウハウ。独立開業の方法。自立できるのかどうか?の需給バランスを元にした経済情勢など、深く切り込んでいきます。
本音100%。居酒屋発言は、炎上必至。YOUTUBEにアップするなよ。
2014年9月26日芝居の本番を終えて2週間。
出演者の中にはすでに次の公演の稽古期間に入っている役者さんもいるようです。
パワフルだ。
ボクのほうは、のんびりと…とは行かず、忙しくて会えずにいた友達や、仕事関連のクライエントさんたちに会っては相談にのったり、仕事の話をしたりしている。
その中で、アフリカ人の友人がチャリティー活動をしている。
ボクはその活動をサポートといっても、相談にのったり、書類上のことで難しいことが書いてあったときは教えてあげたりと、協力している。
昨日、彼が言っていた。
アフリカ人だから、攻撃的な人がいて困っている。
って。
このご時世にそんなことがあるものか?
もう、昭和じゃないんだぜ?
勘違いじゃない?
とも思った。
でも、本人がそう感じているんだから、あながち間違いでもないのかもしれない。
そこらへんは、実際の様子を見ていないのでなんとも申し上げられなかったんだけど、仮説として感じたことを書かせてもらいますね。
オレが、こうだから、みんな、あんな態度をとるんだ。
という相談が多い。
もう歳だから、とか、経験がないから、とか、イケメンじゃないから、とか…とか…
今回は、アフリカ人だから、黒人だからって。
「こうだから」抜きにして
先に「あんな態度」のほうを分析してみたらどうだろう?
原因を決めつけるから、解決策に行き当たらないのではないのか?
どうなんだい?
似たような事例で、話は変わりますが…
女性問題の中には、同じような間違った状況分析も含まれているような気がする。
経済的な部分では絶対的にあからさまな問題があるし、そこはたださないと行けないけども
けども
取り上げられている女性問題の中には
そこはいいでしょ・・・っていう部分もあるよなーって。
具体的には言わないけど
て、こういう風に、社会が共通のワイドショー的な「正義」を振りかざすから、ボクのような小者はビビって、つまらんブログしか書けないのだ。
オレは居酒屋の方が100倍面白い。
地元を盛り上げるとか言う前に東京さ行って力つけるべ
2014年9月8日今、中野で演出してきた芝居の本番真っ最中です。
なんてことを本番が始まってから書くわけですけど…
一度、脚本と向き合うと、その世界をどう表現しようか?で頭がいっぱいになるわけで、他のことが全く手につかなかったここ半月。
実際、落ち着くのって、本番が始まってからです。
演出家の本番は、稽古!なのかな。
さて、その本番ですが、昨日、初日を迎えました。
今回、久しぶりに、都内の芝居。これプロモ。
久しぶりというか、10年以上ぶり、ライブにしても、最後のライブが町田(もはや神奈川県?)のこれまた10年前だから、とにかく、自分の芸術、表現活動で、東京23区に帰ったのが10年以上ぶりなんです。
ブランクってのは恐ろしいもので、当時の仲間たちは、すでにちがう世界に飛び立ち、または、新たな家庭を持ち、または、飛躍しすぎて追いつけないほどのところに行き、
などなど。
このまま、都内に帰るのであれば!
今回の芝居をスタートにして、また、たくさんの人を集めねばならんのだなという思いと、そろそろ以前、ミュージカルをプロデュースした教え子達が高校生が終わる頃合いなので、都内にチャンスをつくって、そこに呼び寄せたいという思い。
地元でどっぷり活動をしてきましたが、
批判を覚悟で言えば・・・
上を目指す、質の向上を目指すのであれば、都内にでるべきだと改めて実感した。
人が集まり、競争がはげしく、その分、仲間も増えやすい、そして質が上がっていく好循環がある場所から離れることのデメリットはなんだろう?
地方も盛り上げなくては!それは、とにかくチャレンジしてきたけど、その難易度の高さに、疲弊した。
まだ、チャンスがある人なら、そんな難易度の高いことに挑む前に、まず、都内で頑張って欲しいと思っています。
今、開催中のその芝居、ボクの都内演出復帰の芝居は、ゲキミックスという複数の劇団が参加しているお祭りイベントです。
1チケット2,000円で、45分程度の芝居が2本観られます。
僕らの回の残りは、今日も含めて4ステージ。
演出の仕事は終わったのかもしれないけど、最後まで、見守りたいと思います。
(会場の隅っこにいます。。。)
ここだけの話、金曜日の昼と夜がスカスカらしい…
はっきり言おう
助けて!
9月8日(月)20:00
9月12日(金)15:00/20:00
9月14日(日)11:00
※全て劇団milquetoast+または他団体との2本立てになります。
○会場は、新中野のワニズホール
○イベント名は「ゲキミックス」produced by milque tohst plus
○チケット予約
予約フォームからお申し込み下さい。
※お席が限られておりますので、お早めのご予約をお願い致します。
「ゲキミックス!」全体のタイムテーブル、および詳細につきましては、以下のサイトをご覧下さい。
「ゲキミックス!」特設サイト
皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております!
舞台人、飯を食う。
2014年8月18日
来月に本番を迎えるゲキ・ミックス。
明日から本格的な稽古をスタートします。
ボクは演出家。
いつしか、舞台で飯を食う!というのをあきらめて、ビジネスパーソンが、サービスや商品を売るためのPR企画やデザインを仕事にしてきたのですが、それも実は演出なんですよね。
なんだかんだいって、若い頃から志してきた舞台演出と、仕事にしてきたビジネス上のPRは、同じ演出だったんだな!ということに気付くわけです。
そもそも、人の心にどうすれば刺さるのか?
がテーマなわけですから。
むしろ、研ぎ澄まされたんじゃないか?と思ってもいる。
充実した人生。
ゲキミックスのタイムテーブルはこんな感じ。ボクが参加するのは、Favorite Banana Indiansです。
タイムテーブル
★公開ゲネ (下記は全て開演時間。開場・受付開始は開演時間の30分前) ※未就学児童の入場はご遠慮ください。
| 2014年 9月 |
5(金) | 6(土) | 7(日) | 8(月) | 9(火) | 10(水) | 11(木) | 12(金) | 13(土) | 14(日) |
| 11:00 | 夏 & 海 |
遠吠え & 秋 |
スピニング & FBI |
|||||||
| 15:00 | FBI &★ 夏 |
スピニング & ★ 春 |
FBI & 秋 |
遠吠え & 夏 |
ロンドン & 海 |
FBI & 春 |
ロンドン & 海 |
遠吠え & 春 |
||
| 19:00 | ロンドン & 遠吠え |
ロンドン & 夏 |
||||||||
| 20:00 | 遠吠え &★ 海 |
ロンドン & ★ 秋 |
FBI & 春 |
スピニング & 夏 |
ロンドン & 春 |
スピニング & 遠吠え |
FBI & 海 |
スピニング & 秋 |
予約フォームはこちらからよろしくお願いします。
【Favorite Banana Indians】ゲキミックス!ご予約フォーム
直接、ボクまでメールでもOKでございます♪
その他、詳細は主催の劇団milquetoast+のこのページで紹介しています。
そちらより、抜粋
チケット料金
■前売り 2000円
■当日 2500円
★公開ゲネ(前売り/当日)1000円
■リピータ割(要予約)1000円※リピータ割について
・要予約です
・チケット1枚につき、2回まで有効
・公開ゲネ分チケットのみリピータ割利用不可
・予約がない場合はチケットを持参いただいても【無効】となりますのでご注意ください。
・予約フォーム利用時は、備考欄、メール予約時は本文に「リピーター割」と記入してください。
人生はギャンブルではなく、人生の中にギャンブルがあるんだ。
2014年7月17日今でも思い出す、大学卒業後の極貧生活。
当時、貧乏自慢の番組があれば出演できただろう僕のライフスタイル。
バイトはコンビニの深夜で、月にせいぜい12万円くらい。
家賃は、5万3000円のワンルームだった。
確かに1人だったらなんとか生活できるレベルだけど、メジャーデビューを夢見るバンドヴォーカリストだったので、楽器やら、スタジオ代やら、代々木のスタジオでバンド練習していたので、電車賃も掛かったし、もちろん、練習後やライヴの後は酒を飲むので、生活に余裕はない。
食費は一日100円~200円。
主食は食パン。
お腹が減って眠れないときは、枕をお腹に当てて、うつぶせで眠ると、少しだけ空腹がごまかせた。
20代前半、他人の勧めることを断る術を知らず、新聞屋の勧誘が断れないと、月3,800円の朝日新聞の購読料が生活を圧迫した。
契約直後は、たかだか3,800円のことに眠れないほどにうなだれた。
当時の僕にとって人生はギャンブルだった。
音楽で生きていくこと。
ステージで歌って、CDを売って生きていくことは、実力だけではなく、運も必要。
運が必要な世界だけに没頭するのはギャンブルだ。
バンドのウェブサイトを作るために学んだHTMLとCSS。
そこから、PHPや、javascriptoと凝っていき、専門学校のオンライン講座を受講するほどにのめり込んだ。それはバンドのため。
自分のバンドを売り込むために広報の知識を学びだした。
その後、チラシやジャケットデザインも懲りだし、DTPも学ぶ。
音楽と並行して続けてきた結果、デザインがいつのまにか仕事になっていた。
次の日曜日に40歳になる。
今、会社を経営しています。
時々、人材バンクより、ヘッドハンティングのスカウトがくる。
バンドの延長で、ミュージカルやケーブルテレビ、ラジオパーソナリティなど、色々な現場で活躍できたことも実績になり、企業が立ち上げるプロジェクトリーダーの依頼も来る。
大学を卒業して、10年以上も就職もせず、音楽だけをやっていた僕が、30そこそこで社会人デビューをして、しかも、いきなり経営者デビューをして、結婚もし、子供も二人。
スカウトメールを読みながら、今、大学を新卒で就職した人に追いついたことを実感しています。
10年遅れてバイト生活から抜けたのに、数年で追いつけた。
大学卒業の日、周りが就職していく中、自分だけが夢を追うことを決めたことに不安で眠れなかった日々。
それが、あの日、就職していった人たちに追いつけたことに、安堵感を感じます。
それは、夢の追いかけ方があったのかもと振り返る。
たしかに、音楽で大成功はしていないけども、僕は人生を台無しにすることはなかった。
仕事がない、お金がない、結婚もできない、そういうことにはならなかった。
僕はハングリー精神で、自分を追い詰めて目標を達成するという日本古来の精神論に異を唱えます。
安定した生活の中でこそ、健康な精神を保つことができて、安心して学び、成長することができる。更に将来の不安も解消しながら、生きていく。
去年、FPの資格もとり、更に思う。
人生はギャンブルじゃない。自分の人生を勝手にギャンブルにしてしまったら、自分を育ててくれた親に申し訳が立たない。
計画的に夢は追えます。
僕はこのことを、今、夢を追いかけている20代の若者に伝えたい。
更に、僕が、この10年で10年のブランクを取り戻せたのだから、30代でも40代でも、さらに50代、60代でも、行けるところまでは行ける。
今、学ぶべきモノ、今、動くべきこと、更に、FPとしてお金のこと、そういうことをしっかりと伝えられる人生の企画士をさせていただいています。
株式会社 企画室創希
代表取締役 小塚ツルギ
芝居で「食べていく」というライフスタイルは可能か?
2014年7月7日芝居で食べていきたいという人はけっこういます。
でも、改めて芝居の世界を見てみると、「食べていく」という意味での「仕事」感覚をもっている人は少ない。
皆、良い意味でアーティストなんだと思う。
少し前、スガシカオさんが、「CD買って!」とつぶやいたのが話題になりました。
多くの人が、今、この時代が変わろうとしているときに何を寝ぼけたことを抜かしとんじゃと思った。
けっこうバッシングが飛び交っていたのを見ました。
スガシカオは、ビジネスマンではなく、アーティスト。
どちらかと言えば、時代に振り回される方の立場で、その環境からでたまさに「つぶやき」にすぎなかったはず。
アーティストにここまで言わせてしまった周りに問題があったんではないか?とさえ思う。
音楽業界はそんな感じで変革が起きてかなり時間も経っているんだけど、演劇業界は、まったくと言って良いほど話題にならない。
「CD買って」ならぬ「小劇場に来て」という言葉が流される昨今。
もう、友人の役者同士で、お互いの芝居に呼び合うだけという交流を続けるだけの状況で、そこから抜け出せずにいる。
この状況はずっと変わっていない。
たとえば、芝居に「仕事」の感覚を持ち込めば、どれが原価で、どれがサービスになるのだろう?
・原価を下げる
・サービスの質を向上させる
・広告宣伝する
・顧客を獲得する。
・売価を上げる
フローを繰り返す。原価は、稽古。稽古期間が長ければその分、経費が過剰に掛かっているのと同等の事態。どうすれば良いだろう?
サービスは、芝居の中身、それだけだろうか?芝居の質を上げることのみに100%掛けているところが多くて、当日、来場するたとえばお年寄りのケアとかはできているだろうか?
自分の友達以外の人を呼び込む戦略があるか?どうすれば、友人以外の人が来たいと思えるのか?
友人以外の人が良かったと思ってくれたとき、その人をつなぎ止めておくためのツールがあるか?リーフレットや、メールマガジンでつなぎ止めておくことも大切。
これら全てができて、快適なサービスを提供できたら、売価を上げることができないか?
もちろん、一番大切なものは、芝居の品質に間違いはないけど、それ以外のことが盲目になっていては元も子もなく、実は演出家と同じくらい、もしくはそれ以上に制作さんの役割はデカイ!
制作は経営者の感覚が必要だと思っています。