自分で作るラジオ番組。録音機材編

2019年11月18日
自分で作るラジオ番組。録音機材編

オンラインラジオ局らじきゃすではパーソナリティーさんを随時募集中

でも、こちらの収録施設は神奈川県厚木市ということで、通えない!という方のために通信で収録、配信する方法をご案内します。

収録に必要な機材

ラジオ音質で収録するためにおすすめの機材をご紹介します。
もちろん、PCにオーディオインターフェースを接続してマイク録りするのが一番良いのですが、もっとお手軽に録りたい方向けの機材です。
今回は録音機材2つをご紹介。どちらかお好みの方、一つあれば大丈夫です。

SONY MV-1

ライヴ用カメラということで音声がとてもクリアに録れます。
ちなみにラジオ録音の時は音声のみのモードでOK。
らじきゃすでも、毎回、サブマイクとして常に活躍中。収録中にPCに何か起きても、停電が起きても大丈夫。
心強い味方です。以前、機材トラブルがあった時、この音声を使ってFM局に納品したことがありますが、実際、マイク録りとほとんどかわりませんでした。
ミキサーやマイクを使うのと寸分変わらないと、そんな事があってよいのでしょうか…と思うほど素晴らしいマイク性能です。
新品はなかなか手に入らなくなっています。
カメラというよりも僕にとってはマイクです。

ローランド リニアPCMレコーダー(ホワイト)外部SDカードスロット搭載Roland R-07

ラジオ局で取材に行ってきて!と渡される機材としてはほとんどがローランドです。
僕もこの機種の前の型を持ってよく取材に出かけていました。

これらの録音機材は必ず必要というわけではありません。最近のスマートフォンは録音レベルが非常に高く充分であることも多いです。
弱点としては、周りの環境音も拾いすぎてしまうことです。
声が小さい時、音声ボリュームを持ち上げてしまうとノイズまで持ち上がってしまいます。
それに対して、マイクが付いたこれらの録音機材は、基本的に人の声を収録することを念頭においているため、人の声の音域を拾いやすく、仮に声が小さかった時、音量を持ち上げてもノイズが一緒に上がってこないとう特徴があります。
つまり編集する際に非常に助かり、更にリスナーの方にも聞き取りやすい番組に仕上げることがデキます。

録音の際は三脚を使ってください

どちらも三脚を接続できるネジ穴があります。
是非、三脚を使って録音することをオススメします。
マイクスタンドの役割になります。
床や机に直置きをすると声がうまく録れません。
どちらもマイクが二つ付いているのが分かると思います。
ゲストトークの時はそれぞれに向くようにおいてください。
三脚は1000円~2000円程度のミニ三脚でOKです。

録音した音声ファイルをファイルトラックサービスなどでスタジオに送っていただくだけでジングルや、音量調整をほどこしたラジオ番組に仕上がります。
らじきゃすでラジオパーソナリティーデビュー、やってみてください。
お値段は1番組(15~25分程度の番組。規定は30分以内)で税込み4,400円になります。
詳しくはラジオ局らじきゃすをご覧下さい。

らじきゃす

次はコンテンツ編をお送りします。

 

パーソナリティーを始めて最初にすること

2019年7月10日
パーソナリティーを始めて最初にすること

2017年11月の記事をリライト。
ラジオパーソナリティーになったとき、まず最初に「芸能人になれた!」というような錯覚をしない方が良い。
本当の意味でタレントになるには、認知されるまでの工程がある。その工程の作り方の話です。
2019/07/10

芸能人風一般人にならない

一般の人がネットやメディアを通して芸能人風に振る舞っている光景をよく見るようになりました。
「芸能人ぶる」という言葉が以前はありましたが、今はほとんど聞かない。ユーチューバーなんかはどこで習ったの?と思うほどに饒舌だ。
ネットもテレビも玉石混合。そもそも芸能人ってどこから?と思うようになってきました。
1億総表現者の時代。

音楽業界のアマチュアとプロの境界線も曖昧

音楽業界を例にとるとプロとアマチュアの境界線は、メジャーレーベルとの契約でしたが、今はそれすら曖昧になってきている。
結局、Youtubeで再生回数が多い方がプロだろうとアマチュアだろうと同じ土俵でファンを獲得している。
デビューは「登録」で自主的にできるのでデビューそれ自体に価値はない。
SPOTIFYでどれだけの人に聞かれているか?YOUTUBEでどれだけの人に再生されているか?これにつきる。

そんな中、ラジオの世界も似た様相を呈している。

全国にコミュニティFMラジオ局がありますが、主に一般の人達がパーソナリティを務めています。
そんな中、その誰だかわからないという点をすっ飛ばして、「自分ごと」を話しているパーソナリティさんがなんと多いことか。
知らない人のプライベートほど耳をスルーしたくなることはない。

大事なのはコンテンツだということ。

では、無名の新人は何を話せば良いのか?
まず、リスナーはコンテンツに惹かれ、番組に惹かれ、ようやくパーソナリティに惹かれていく。
「最後の最後でこの人、どこのどんな人?」と興味を持ってくれる。
これは、音楽しかり、お笑いしかり、役者しかり、全てそうだ。まずは、コンテンツがあって、それを演出する、的確に伝える、またはそれ以外の何か魅力が伝わってから、認知されるという工程がある。
それなのに、いきなり自分のことを話してしまうのは、特にコミュニティFMのパーソナリティさんに多い。
番組を持った瞬間、芸能人になれたような錯覚を持ってしまうのかもしれません。

コンテンツに惹かれ、番組に惹かれ、最後にパーソナリティーを認知する。

コミュニティFMのラジオ番組に多いのが、ラジオパーソナリティになることが目的で制作している番組です。
「○○を伝えたい!」という思いがまずあって、それを伝達するための手段としてメディアがある。
そこをすっ飛ばして、パーソナリティーになりたいから番組を始めましたでは、順番が逆になっている。そんな番組はすぐにわかる。
なぜなら、自分ごとを話している。要するにメインが自分であり、やってる本人も自分に酔っていることが多い。
もちろん、ラジオパーソナリティになることは目的であっても良いのだけど番組それ自体がその目的になっていてはその番組は失敗する。

番組を作る上で、まず大事なのはコンテンツ。
そして、リスナー。リスナーは何を知りたい?何を聞きたい?そこが分かれば番組タイトルの一番最初に自分の名前は付けない方が良いということに気付くと思います。
一番、目立つところに、一番、なんだかわからない固有名詞を使ってしまうことは商品開発としては、ありえない。

「○○花子の日々のつれづれ」で誰がその番組を聴こうと思いますか?

「Weeklyアニソントップ100」なら誰が聞きたいと思うか自ずと分かりますよね。ここがスタートラインなのです。

誰に何を伝えたいか?

そのお手伝いをしたい。

どう伝えれば、楽しく伝わるか?

この手順を進めて行けば、回を重ねる度にリスナーはついてきます。
番組タイトルの頭に自分の名前を付けなくたってリスナーはググってくれます。
ググったところに自分のプロフィールやブログ、SNSがあれば、そこから充分、つながっていきますよね。
頑張ってください!

ラジオ局設立計画?パーソナリティ募集。

2019年7月5日
ラジオ局設立計画?パーソナリティ募集。

この記事は2013年11月に書いたものですが、読み返してみると、見事に目標を達成していました。
今は、らじきゃすという企画でネットラジオ局を運営しています。
ここからたくさんのFMラジオパーソナリティーさん達が巣立っています。 2019.7.5

以下、2013.11.13 I wrote.

ラジオパーソナリティ志望の人が減っている?

以前、通っていたTOKYO FMのパーソナリティカレッジにまた、そろそろお世話になろうかと思って、ウェブサイトを確認してみると、「新規(過去経験者含む)受講生の募集は行っておりません」と表示されていました。

僕がTFMに通っていたとき、東日本大震災が起きました。当然のように、ワークショップは延期を重ねました。
受講者のみんなにいったい何があったのかわからないけど、次に集まったときは半分以下に減っていました。

それでも、その少ないメンバーで最後までワークショップを続けました。
こんな時だからこそ、ラジオの大切さを知ったという話を、講師の小川もこ先生から聞きました。
昨日のことのように思い出します。もこ先生はその被災地の出身で、親族の方が被災されていたようです。

TOKYO FMパーソナリティーカレッジ卒業後

TOKYO FMパーソナリティーカレッジはとても、すばらしい実践さながらのワークショップでした。
でも、もうないようです。

イベントMCしかやったことがなかった僕が、あれから、地元のケーブルテレビのMCや、FMラジオのパーソナリティなどを経験してこれたのは、TFMパーソナリティカレッジのおかげ。

ここで学んだことは自分にとっては本当に大きな転機になりました。
ただ、今、更なる技術を磨こうと思っても、トーク技術を磨く場所というのが、なかなかないことに気付かされる。

十代ならば専門学校という選択肢もあるかもしれない。
ただ、実践レベルを更に磨きたいとなると、だいぶ限られる選択肢。
とりわけ、パーソナリティカレッジのように、本番用のスタジオで実践さながらのワークショップができる場所はなかなかありません。

自分で学びの場を作ってしまおう!

自分にもそれなりの経験があるのだから、共に学べる場所を作れないかと考えています。

FMラジオ局を立ち上げるとどれだけ忙しくなるのか?

実は、地元でも、FM局立ち上げの話がありまして、そのプロジェクトの話にも参加させてもらっています。
でも、そこには資金面をはじめ、多くのハードルがあります。

そんな中、地元だけでなく、全国に、コミュニティFMを立ち上げる動きは意外にも結構な数があるようです。

FMラジオ局の番組作りを企画から経験したことがありますが、番組をゼロから立ち上げるのは本当に大変でした。
ましてやこれから新規に立ち上げる局だと、一週間×24時間、深夜は音楽チャンネルに切り替えるにしても、1日10番組×7曜日でおよそ70番組は作らなければならないわけです。
昼帯番組にしたとしても曜日ごとに特色を出す必要はありますよね。

週1回の1時間番組の新番組を企画から担当したときは、取材や原稿やらで、寝る暇もなかったです。
それが70番組となると、キャパシティオーバーですね。当然、1人や2人で運営できるものではありません。

だからこそ、番組作りを先にして、パーソナリティと共に学び、全国のFMラジオ局のサポートがソフト面でできたらなとも思っています。
おそらく全国のFMラジオ局はトークの技術面に課題を持っているはずです。
なかなかトークスキルの高いパーソナリティーを集めることも育てることも容易ではありません。

仮想FMラジオ局企画

1週間の番組表を作成。それぞれの曜日、それぞれの時間にフィットする番組作りをして、クリックして音声が流れる仮想番組表を作ること。

目標はたくさんの表現者を輩出すること

そこから、全国のFM局へパーソナリティが巣立って行ければ素敵だなって思っています。

この5年前の記事が今のらじきゃすにつながっています。
目標を実現しているんだなということを確認してしみじみついでに追記してみました。

ラジオ番組を始めるにもいきなり話せない!という方向けの助っ人使い放題

2019年6月14日
ラジオ番組を始めるにもいきなり話せない!という方向けの助っ人使い放題

いきなりしゃべれない!という方がラジオ番組を始める方法をご案内します。

僕の会社が運営しているインターネットラジオステーションらじきゃす

ここでは、皆さん、実際のFMラジオ局のラジオパーソナリティーと同じスタンスで番組を配信しています。
実際、FM局で番組を運営しつつ、こちらで独自の番組を配信したり、自己鍛錬の一環でやられている方もいます。
その目的は自由です。

基本的にご自身で企画してご自身でお話していただくというスタンスですが、特典としては僕を自由に使って良いと言うことです(笑)
特典になるのかどうか?わかりませんが。

ゲスト出演でも良いですし、毎回、アシスタントとして登場することもあります。はたまた、ご自身の立場を専門家や講師として僕が番組を進行するというのもありです。
僕を使ったところで追加料金は発生しないので、ご自由にお使いください(笑)

ちなみにこちらは、コミュニケーションの専門家としても活躍されているDJ Mitsuさんが、コミュニケーションラジオとして、コミュニケーションが苦手な方向けに配信している自己啓発のラジオ番組です。

これは第1回目の配信。僕が進行して、Mitsuさんが講師として登壇している形になります。

この第1回配信は僕が若干しゃべりすぎてますけど(^_^;。2回目以後は講師に上手くバトンを渡して進行しています。
こんな感じなら自分にもできる?まずはこういう形でスタートしたいという方は是非、らじきゃすのパーソナリティー目指してみてください。

すぐになれます。
ちなみに、ここでデビューすると、以下のプラットフォームから同時に配信されます。

Spotify、iTunes Store、Tunein、Google Podcast、himalayaFM

おそらく地元のFMラジオ局からデビューするよりもリスナーの裾野は広いのかなと思いますし、リーズナブルだと思います。

さて、こちらのDJ Mitsuのコミュニケーションラジオ、全8回となるので第2回目以後も興味のある方はこちらより聞いてみてください。

FMラジオを始めるよりもHimalayaFMを始めよう

2019年4月27日
FMラジオを始めるよりもHimalayaFMを始めよう

ポッドキャスト配信にワードプレスは必要なくなった

いつもお世話になっているラジオ番組配信アプリHimalayaFM。

ここの機能はとても素晴らしいです。今まではワードプレスを使ってプラグインを使ってポッドキャスト配信をしてきたのですが、HimalayaFMアプリを使えば、簡単にポッドキャストとして配信することができる。
設定の仕方は後日、ご案内するとして、今日はそんなHimalayaFMさんで100万回再生をした番組を紹介します。

HimalayaFMで100万回再生達成した番組

HimalayaFMさんとは直接、事務所でお話したこともあり、その後は、ちょこちょこfacebookでやりとりさせてもらっているのですが、その担当者の方のタイムラインで100万回再生した番組があると流れてきてビックリしました。

こちらの番組です。

「世界一ゆる~い幸せの帝王学」
パーソナリティーは、本田晃一さんと、藤井あやさん。
ちなみに面識はありませんが、100万回再生した内の何回かが僕になるという一リスナーでございます。

HimalayaFMの素晴らしいところは再生数を確認できるところ

HimalayaFMの良いところは再生回数がログインページで確認できるところです。
自分への戒めにもなるし、励みにもなる。
なによりもマーケティングに役立つわけです。

何が良かったのか?何が悪かったのか?主に番組を聴いてもらうまでの導線ができているかどうか?
アプリ内だけではなかなかリスナーは集まらないので、Twitterからの告知は上手くいったのかどうか?
HimalayaFMユーザーフォロワー獲得にはどうすれば良いのか?

こんな当たり前のことがFMラジオもポッドキャストもできなかった

これは僕が仕事場としているFMラジオの現場ではないことです。
一体どれだけの聴取率があったのか?ツイートが何件あるからツイート件数×100で300人くらいかな?みたいなアバウトな計算式がラジオ局にはあります。
この時代にいまだそんなことをしているのがラジオ局。ちょっと考えさせられます。(テレビもこのデジタルの時代に全体調査ができていませんよね。)

もちろん今のFMラジオはリスラジを使えば、全国だけでなく全世界で聞くことができるわけですが、リスラジを開いて再生ボタンをタップする手間と、HimalayaFMを開いてタップする手間は全く同じ。ただ、どこかの地域で電波放送がされているかどうか?の違いにすぎない。
(HimalayaFMも当然、全世界で聞くことができる。)

一つの番組を企画発信するならFMラジオよりもHimalayaFM

そう考えると僕個人としては、HimalayaFMを積極活用して良質な番組を制作して、配信頻度を上げていくことが、今後のパーソナリティー力、情報発信力を鍛えることにつながるのではないかと思います。なによりも情報を受け取る側にメリットを共有していく。
その上で、データとしての数字があることは現状を認識できる上でとても大きい。

FMラジオ局でやっているからちょっとブランディングできることよりも、実際にコンテンツ力と情報発信力を磨くことでリスナーを獲得していきましょう。

FMラジオ局でただただシンプルな番組のパーソナリティーをやっていることよりも、HimalayaFMで自分が企画した番組の100万回再生達成のほうが100万倍凄いことだと思いますよ。
(FMラジオは単枠で企画運営するよりも曜日と帯で企画できる立ち位置にいないとあまり意味がないというのが持論です。その件は、こちらで語っています。「コミュニティFMが番組を集める方法」)

最初の一歩に躊躇する方は僕を頼ってください。

確実に配信できます。

HimalayaFMで番組を配信したい方は、もちろん、自分自身でもできますが、最初の一歩に躊躇される方は、最初の番組2つを僕に任せてください。
HimalayaFMで配信後、自動で、iTunes、Spotify、Tunein、Google Podcastに配信できるようにする設定までやっています。

詳しくはこちらから

HimalayaFM。本当に良いアプリが誕生したなと思わずにはいられない。

ちなみにこのらじきゃすネットはHimalayaFMさんと連携しています。らじきゃすからラジオパーソナリティーになった方は大多数です。HimalayaFMで充分とは言ってもFMラジオ局へ皆さん行きます。
FM局にはFM局の良いところがあるわけで、矛盾していますが、勧めているのは私です。
来ていただいた方の内、8割がFMラジオデビューしているという驚異的な数字たたき出し中。

最終的にはHimalayaFMでフォロワー1万人獲得か、キー局で番組を持つがらじきゃすパーソナリティーの目標です。

コミュニティFMが番組を集める方法

2019年3月22日
コミュニティFMが番組を集める方法

FMラジオ局の運営について思うことがある。

今日、どこの誰でもネットを通して無料で番組を持つことができる。
そのせいもあって、FMラジオ局の番組枠を購入して番組を放送しようとする制作会社が少なくなってきている。
正直、僕の会社もその一つだ。クライアントさんの番組はPodcastやHimalayaFM、Spotifyなどで配信させていただいています。
正直、原価も掛からないし、むしろラジオ局よりも裾野が広い部分もある。

キー局は別格

エフヨコやTokyoFM、その他キー局の需要は充分ある。
カーステに標準装備でドライバーの強い味方だからだ。

コミュニティFMには課題がある

地元のコミュニティFMはというと、最近の傾向として、広く番組枠を販売しているケースをよく見ます。
地域性度外視でどこの誰でも購入すれば番組を放送できますという感じ。

それだとネット配信と何も変わらないのではないか?とさえ思ったりする。
変わらないからこそ、同じことが出来るのに方やお金が掛かるFMラジオの放送枠には何の魅力も感じないと思われてしまいます。
放送局側が放送局としてのアイデンティティーの形成を放棄しているように思う。

次々にどこの誰とも分からない人のトークが繰り広げられるコミュニティFMはもはや面白くもなんともない。

運営者がラジオを聞く人のモチベーションを知らないのかもしれない。

運営している方に聞きたい。ラジオ、聞いていますか?

音楽を聴かないミュージシャンはいない。映画を見ない俳優もいない。でも、ラジオ局運営者はラジオを聴かない。

ラジオリスナーの気持ちを知ろう

まず、地元のラジオを聞こうと思うのは、地元の天気や、地元の交通状況など地元に特化した情報を聞くためもある。
とりわけ花火大会や、お祭りの時はオススメの情報など、地元ならではのピンポイントな情報は地元だからこそ発信できる。

たとえば、ラジオを聞く人には音楽好きが多い。音楽好きには大きく分けて2種類いて、決まったアーティストを延々と聞き続ける人と、ラジオパーソナリティーや、spotifyのオススメなど、誰かのオススメを聞き、音楽との出会いを楽しむ人もいる。
ラジオのリスナーは当然、後者になる。更に、この局は選局が良い!といって好きなラジオ局を決めて聞き続ける人がいる、この局はクラシックを流すから常にこの局に周波数を合わせているとかそんな具合。
曜日によってコロコロジャンルが変わるのは全くもって得策ではない。

ラジオはいろいろなことをやってはいけないのだ

特番やスペシャルウィークをやったら、いつも通りの放送をしてくださいと投稿をしてくるのがラジオリスナーだ。

いろいろなことをやりたい場合、たとえば流す音楽のジャンルを変えるならば、曜日ではなく時間で変えてみるべき。
月曜日の朝と昼と夜を聞くという聴き方をする人はほぼいない。

月曜日から金曜日の朝だけ聞いているとか、週末の昼だけ聞いているとか、毎日、深夜だけ聞くなど、聞くスタイルは番組表の横軸、いわゆる帯で聞くわけです。

帯でジャンルを揃える工夫は絶対に必要です。
同じ時間なのに、月曜日の18時はアニソンで、火曜日の18時はビジネス系のトークなんてことをしたらその局は何をやっているか分からない局となり「そうだ、ラジオを聞こう」と思った時に最初に合わせる周波数ではなくなるのです。

番組枠を販売するにしても、しっかり時間枠でジャンルを絞って売る。
もしくは、ポッドキャスターなどに白羽の矢を立ててスカウトするのも手だと思います。

こちらからスカウトしてお金を払ってくださいというのもどうかと考えるかもしれませんが、意外に喜んでやる人もいると思います。

それ以前に、ラジオ局が、しっかり番組を帯でジャンルを絞り、この時間はたくさんの学生が聴いていますとか、前の番組が多くの主婦が聴いている人気番組だからこの次の枠はオススメ枠だとか、プレミアムを育てておけば、制作会社だって喜んで購入して、タレントさんを採用していくんです。

FMラジオ局、ガチャガチャのおもちゃ箱みたいな番組表にしないで!
ラジオ局を立ち上げようと思ったことは多々あるけども、全国にたくさんあるので、どこかこんな意見や思いに共感してくれる局長さんがいたら是非、一緒にお仕事しましょう!