音声配信番組の再生回数を上げる方法

2020年5月18日
音声配信番組の再生回数を上げる方法

クライアントさんに聞かれたので自分なりの答えを記します。

再生回数が何回で、たとえばHimalayaFMなどで何フォロワーで人気ラジオ番組なのか?
そもそもこの質問自体が「逆」の発想なのかもしれません。

「再生回数が高いから人気番組」ではなく、「人気番組だから再生回数が高い」

質問を的確にすると「どうしたら人気番組が作れますか?」ということになり、これはこれで超難問なわけです。

ただ再生回数に着目する方法がないわけではない。

ストック型の番組にすると再生回数が上がり続ける傾向がある

番組にはラジオ番組に限らずフロー型とストック型があります。

フロー型の番組とは

フロー型は鮮度が高いほど聞かれやすい番組。ただ文字通り流れていく、古くなると価値がなくなるような番組です。
経済情報はその典型で、日々変化のある為替や株の情報で先週のものは聞く価値がほとんどなくなっていますよね。
時事ネタもしかり、季節ネタもそれに含まれるのかもしれません。
こういう番組は再生回数は配信直後だけが勝負なので実際、認知度が低ければ二桁行けば良いところかもしれません。

ストック型の番組とは

ストック型は古くならない番組です。たとえば講座のような番組です。
語学講座などがその典型です。極端な話、10年前の語学講座番組でもコンテンツ自体に劣化は殆どないと言えます。

ストック型番組のプチ成功例

このストック型番組を作ることで長期間にわたって聞かれ続けることで再生回数を稼ぎ出すことが可能になります。
たとえば僕の会社で運営しているネットラジオ局らじきゃすでプロデュースしている番組、DJ Mitsuのコミュニケーションラジオ。
これは全8回のコミュニケーション講座です。
DJ Mitsuさんは知名度が高いわけではありません。セミナー活動も執筆活動もしていません。
ただ、自らが苦手であったコミュニケーションを克服していったこと、どのように今のように人とうまく交流できるようになったか?を赤裸々に講座形式にしました。
僕がアシスタントについています。
専門家の立場ではなく実践者、乗り越えた人の言葉として語っています。

この番組の再生回数が他の有名番組と比較して極端に高いわけではありませんが、ブログもSNSもやらない、更に著作もない、資格もない一般人が配信する講座にしては比較的高い再生回数1200再生を打ち出しています。

再生回数が上がった要因は、全8回とパッケージングされていたこと。
一回が10分以内とコンパクトだったこと。
多くの人の問題意識にフックを掛けられるテーマ(コミュニケーション)であったことが挙げられると思います。

フリートーク主体の番組はテーマがフリーのままでは厳しい

フリートーク主体の番組ではストック型よりもフロー型に近いことと、どこの誰だかわからないフリートークではそもそもフックが掛かりません。
知名度がなければ明確なテーマは必要です。

テーマを決めることは絶対に必要

さらに言えば、パーソナリティー自身に知名度がないうちは番組タイトルに「何がテーマなのか?」が明確に含まれていることでフックにすることができると思います。

ここで紹介された内容はラジオ番組以外にもYoutubeにも当てはまると思います。
僕自身、番組制作という裏方の立場なので自ら番組の実践からでた言葉ではありませんが、お仕事させていただいた配信番組、FMラジオ番組、その他、あらゆる方の配信番組の傾向から見えたことです。
参考にしてみてください。

24時間365日流しっぱなしのラジオ局を作る方法

2020年2月3日
24時間365日流しっぱなしのラジオ局を作る方法

アプリ型のラジオ局を企画

以前、radionomyという海外のサービスを使用して24時間365日番組を流すことができる仕組みを検討したことがあります。
結果的に、日本からのアクセスが著作権の関係でロックされたりされなかったりと不安定な為、導入をやめました。
無料サービスという点で、運用してからサービスが停止されたのでは、番組提供者やリスナーにも迷惑も掛かるのでやるのであれば有料サービスでやるべきとも思います。

国内で同じサービスはあるか?

当然、ストリーミングサーバーをレンタルして、そのようなプログラムを組めば可能。
「何日の何時何分からどの音声ファイルを再生する」というようにセットすれば良いわけです。
既にプログラムがセットしてあり、専門知識がなくても運用するのみ(音声ファイルをセットするのみ)というスタイルでも提供されています。
それは公には出ていないのですが、以前、仕事でご挨拶させていただいたメディア局の方から勧められています。

ただし、この場合、生放送を組み込むことが難しい。
これができれば、FMラジオ局同等のことがインターネット上でできてしまう。
(サイマル放送がそれですが、サイマル放送は基本、FM電波の補助的にネットで配信するというのが役割なのでネットのみでは提供されていないと思われます。)

生放送がないのは「ラジオ局」としては厳しいでしょう。
但し、生放送の必要性がないと思われるコンテンツに特化すればその問題は回避できるのかもしれません。

生放送でなくても聞かれるコンテンツ

  • ビジネス系のコンテンツ
  • Howto系のコンテンツ
  • 語学系のコンテンツ

この辺が生放送に特化しなくても聞かれるコンテンツです。
ただ、これらのコンテンツはできれば「選択制」のプラットフォームで検索して探り当てた番組を自分のタイミングで聞くというのがリスナーが求めるところ。
今時、PCやスマホの前で番組が始まるまで待機する習慣はなくなりつつあります。
(生放送であれば当然、待機しますけど。生放送にはそれだけの価値がある!)

そういう意味でアプリ型のラジオ局の運営というもの自体に需要があるのか?というところで立ち止まってしまっています。
選択型(検索型)のプラットフォームでないのであれば、流しっぱなしで、ながら聞きができるような、まさにラジオらしさが必要になりますが、著作権のからみから市販の音楽を使うことが難しいネットラジオにとってそれはなかなか厳しい課題です。

それ、回避できますよ!という方いますか?

その辺を企画したい人がいれば、サーバーのレンタル費用などや、必要なノウハウなどをお伝えします。

僕の企画は芸能事務所が設立する自社局構想

唯一、考えられる秘策としては、芸能事務所が自社のラジオ局として運営すると言うことです。
タレントさんが次々に出演するのであれば、コンテンツレベルも上がりますし、ファンのかたが率先して聞いてくれると思います。
また、基本的に収録放送になるため、失言なども制御できるという部分で良い点が挙げられます。
タレントの活躍の場が増える。技術が磨ける。アイドルも芸人も話術は課題。それをラジオで磨ける。

ということでミキサーや編集やりますので、一緒にやりましょう!という芸能事務所さんがありましたら一緒にやりたいと思っています。
それ以外でも、検討したい方はご相談に乗ります。

仮に運営希望者がたくさんいれば、一つのアプリの中で局を選択できるまさにradikoのようなアプリに到達できる可能性もあるかもしれません!

FMラジオ局と小劇場の複合施設

2020年2月3日
FMラジオ局と小劇場の複合施設

FMラジオ局と小劇場の維持と発展

2019年8月20日執筆の記事に追記しました。

ラジオ局と小劇場の複合施設

我が社のやりたいことを実現の可能性は別として備忘録

両者ともにビジネスのライフサイクルで言えば、成長期、成熟期を通り越して衰退期に入っているのかもしれません。
ただ、一般の商品やサービスと違って両者はこのまま衰退してなくなって良いものでは決してないはずです。
こういう儲からないビジネスモデルから事業者が次々に手を引いていくのは当然の結末なのかもしれません。
だからこそ、イノベーションが必要で、自分をここまで育ててきてくれたラジオと芝居にビジネスを通して恩返しができたらなと思っています。

FMラジオ局

ラジオ局をやりたい理由はスマホやパソコンを中心とした視覚偏重社会に危機感を抱いているからです。
それと、ディスプレイばかり見つめている子ども達にもっと音だけで想像して欲しいと言いたい。
刺激になれすぎた人達が小さな発見に感動できずにいるのも気になる。
もっとラジオを聞いて欲しい。
ラジオは「ながら聞き」ができる。ジョギングや料理、単純作業の時に流れる音との出会いを創出したい。
ラジオはウェブとの相性が良い。バックナンバーをスマホで聞けるようにする。

小劇場

今日の小劇場に思うことがいくらでもある。小劇場は劇団に場所貸しをするただの地主ビジネスに成り下がっている。
2017年度下半期放送のNHK連続テレビ小説「わろてんか」では、小屋主が演者のために集客、発展に励む姿が描かれていました。
役割分担ができている小屋はメジャーになり、できていない小屋はただの地主ビジネスでしかない。
更に、パイプ椅子の小屋、トイレが男女合わせて1つしかない小屋、せまくて途中退場できない小屋、つまらなくても最後まで見なくてはいけないプチ監禁か?と思うこともある。
映画館のように途中退場もできる、ポップコーンも食べられる、そんな芝居小屋を運営したい。小屋がお客を呼び、演者が新しい顧客を獲得できる場所を創出したい。
そして、この2つの施設を合体させたメディアステーションが僕の会社の夢:目標だ。
ラジオの場合は電波事情もあり、なかなか難しいところもあるけど、実現の可能性を引き続き探していきたいと思っています。

これが複合したらできること

開演までの間、ラジオが流れている客席。これから始まる演目について話していても良いし、あらかじめ収録してある演者がゲストのトークを紹介しても良いでしょう。
終演後はスタジオまで上がってきてもらって今日、ご来場頂いたお客様にラジオを通してお礼を告げるのもありか?
お客さんもすぐには聴けないかもしれないけど、それが定番になれば、終演後はラジオアプリを開いて終演後トークを聴くようなおまけ付きの劇場になり、他と差別化もできますね。

公開収録や音楽イベントをそのまま放送することができるでしょう。

そんな夢を持っています。

ラジオパーソナリティーこそ複業に最適

2020年1月9日
ラジオパーソナリティーこそ複業に最適

ラジオパーソナリティーだったり、ラジオ局を運営していたりするラジオ関係者の多くは複業であったり、もしくは複業をもっていたりすることが多い。

要するにラジオだけで食べていくことがほぼ不可能に近いということ。

キー局で番組を持っている人でさえ、ほとんどの人がそれだけでは食べては行けていない。
それが現実。

需要と供給のバランスでどうしても厳しい状況に置かれる僕たちラジオ関係者。

パーソナリティーさんでも本業はプログラマーだったり、同ジャンルでもイベント司会であったりするのはよくあることです。

僕のところには夢、目標はラジオパーソナリティーという方がたくさん来るけど、最初にお話することはこれ。

一本に絞らないほうが良いと思います!

ということです。提案する選択肢は以下の通り。

  • 本業ラジオパーソナリティーを目指しつつ、複業も視野に入れる。
  • 本業を持ちつつ、ブランディングとしてラジオパーソナリティーになる。

そんな中途半端な気持ちで良いのだろうか?
当然、僕自身、そういう想いに駆られることはある。

でも、ラジオパーソナリティーこそ、社会を知り、あらゆる人の日常を知り、そういうベースがないとできない仕事。
なにか仕事の1つや2つを抱えている方が、伝えることに重奏感がでてくるのだと思います。

ぜひ、いろいろなことにチャレンジしてみてください。

一般のサラリーマンも複業時代に入り始めています。
一つしかできない人間になることはリスクが高い。

一つに絞ることがかっこいだの、覚悟があるだの、そういう時代ではなくなりました。
中途半端?それは何を指してそう言っているのだろう?

かける時間が半分になるから?思いが半分になるから?
そんなもの自分次第でしょうが。

ラジオパーソナリティーこそ複業をすべき。

さらに言えば、ブランディンとしては最強の部類です。

FMラジオ局を設立する方法 微弱電波編

2019年12月6日
FMラジオ局を設立する方法 微弱電波編

知り合いがFMラジオ局を立ち上げます!と言った

チャレンジャーだなと思いつつもちょっと心配もする。
僕の知っているFMラジオ局は軒並み赤字、経営が潤っているところを正直、見たことがない。
理念と更に言えば「ラジオが好きだ」という思いだけで運営しているところがほとんど。
おそらくNPO法人として、支援者から会費をいただきながら運営することのほうが営利を追求するよりも適しているのではないだろうか?
FMラジオ局で利益を出すのは至難の業だけに、どんなウルトラCを用意しているのだろう?と気になった。

すごい!応援するよ。無線免許とかはどうなの?

免許がいらない微弱電波でやります

この考えには大きく賛同した。微弱電波であれば無線オタクと呼ばれるレベルの人であれば簡単に飛ばせる。
ただ、電波が届くエリアはとても狭い。クッキリ聞こえるのは50mから100mくらいかも。
このページに詳しいことが書いてありました。

【自分でラジオ放送】ミニFM局を作ってみよう

正直、充分です。いやいや充分じゃないだろ!って聞こえてきそうですが、充分なんです。

FMラジオ局を立ち上げるのに微弱電波で充分か?

免許を取得して登録するFM局の場合でも電波の届く範囲は10kmから20km程度。

100倍違いますけど、実際問題、電波を拾って聞いている人がどれだけいるか?

FMラジオの現場からわかること。電波の周波数を合わせて聞いている人よりも、リスラジやTuneinなどでスマホやパソコンで聞いている人の方が圧倒的に多い。
極論を言えば、結局、電波はいらないのです。
電波飛ばしてます。だから、FM局って名乗ります。もはやブランディングの一つです。

これからのコミュニティFMは電波の意味はほとんどなくなるでしょう。
配信、とりわけ生配信ができれば良いと思います。
ただし、リスラジの場合はFM局でないとチャンネル登録できないのかもしれません(未確認ですが)のでその辺は、自らアプリを開発するなり、リスナーを集める企画が必要だと思います。
個人的にはツイキャスと連動することで良いと思っています。

というわけで生配信ができるラジオ局を立ち上げようと仲間が立ち上がりました。
なにやら手伝って欲しいとかでお話を聞いてみます。
今後の展開が楽しみです。

ちなみに、FMラジオ局、電波なんかいらないと言いましたが、活用できる場合が2つだけあります。

微弱電波でも充分活用できるケース

スタジアム実況。サッカースタジアムなどで今、何が起きているのか?遠いと分からないですよね。
時々、ラジオを貸し出しているスタジアムがありますが、あれはスタジアム実況が聞けるサービスです。
耳で今、何が起きているのか?スタジアムで生の実況が聞きたい。そんなときはスタジアムで微弱電波を飛ばして実況をするケースがあります。
視力が余り良くない方など、スタジアムの雰囲気も楽しみながら、明確な情報を耳から得ることができますね。
まだ導入しているサッカーチームも少ないので参戦の余地ありです。
「目の不自由な方にもスタジアムの興奮を!」このキャッチコピーで参入できると思います。

免許が必要なFMラジオ局の電波が活用できるケース

災害時はFMラジオ局が大活躍します。
半径10km程度、電波が届けば充分。むしろ、そのピンポイントの範囲で状況、行方不明者、避難場所などの情報が発信できるメディアこそ重宝されます。
NHKや民放各局ではフォローしきれない地元ならではの情報が届けられるのは地元の防災無線や地元のFMラジオ局です。
災害時、SNSはデマが流れやすいので、公共の電波として活躍することができると思いますよ。

自分で作るラジオ番組。コンテンツ編

2019年11月18日
自分で作るラジオ番組。コンテンツ編

ラジオ番組を自分で作る

らじきゃすでは定番の構成での収録をお願いしています。

らじきゃす以下の流れがオススメです。

タイトルコール

②テーマBGM

OPトーク(テーマBGMのイントロ明けから

④ジングル

コーナー1タイトル

コーナー説明

コーナーコンテンツ

⑧ジングル or CM

コーナー2タイトル

コーナー説明

コーナーコンテンツ

⑫ジングル or CM

エンディングトーク

⑭エンディング

ご自身で収録する部分は太線の部分のみです。あとはこちらで編集で入れていきます。

最初に決めること

番組タイトル

番組タイトルを決めて下さい。そして、ご自身のパーソナリティーとしての名前も決めましょう。
本名でももちろんOKです。

番組のテーマ

番組のテーマを決めましょう。なんでもかんでもノンジャンルで話す番組ではなかなかリスナーが獲得しづらいです。

コーナーを作りましょう

番組テーマに沿ったコーナーをできれば3つ~5つ程度作ります
20分程度の番組であれば、1番組の中でコーナー2つが適切です。
1つのテーマで20分以上話すとリスナーさんが飽きてしまうリスクがあります。
作ったコーナーを毎週2つづつ回していきます。
おすすめはエッジの効いたコーナーを一つ。名物コーナーに仕上げていきます。
反対にその他のコーナーを一つ作って、番組の柔軟性も確保します。

いざ、番組収録!

以上を決めた上で、毎回、番組収録をする前に放送台本を作り、収録していきます。
皆さんからのチャレンジお待ちしております!

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